あなたのチラシは大丈夫?チラシ制作で気を付けたい著作権
投稿日:2025.09.02
チラシ制作において、写真や画像を使用することはチラシを魅力的にするうえで欠かせません。しかしその選び方を間違えると、「著作権法」に触れてしまう可能性があります。チラシ制作をするときに気を付けたい、著作権の基礎知識を解説します。
著作権とはどんなもの?
著作権という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、それが何なのかを詳しく説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。
著作権とは「知的財産権」に含まれる法律上の権利のことであり、著作物を創った人の権利を守る目的で定められています。
例えば写真やイラスト、キャラクターやキャッチコピーなど、人が創ったものを他者が無断使用することは禁止されており、作品の権利は創作者に与えられます。
著作権はプロやアマチュアなど問わず、創作物を創った人すべてに、著作物が創られた時点で自動的に付与されます。
そのため意図せずとも他者の写真やイラストなどを無断で使用してしまうと「著作権侵害」として罰則が科せられたり、著作権トラブルに発展したりする可能性があります。そのため自分が創作していない写真や画像を使用する際には、十分注意しなくてはなりません。
チラシ制作をするときに注意すべき著作権
チラシ制作をするとき他社のデザインを参考にしたり、写真やイラストを載せたりすることは多々あるかと思います。しかし知らないうちに著作権侵害に当たる行為をしてしまっているケースも。チラシ制作で注意すべき、著作権のポイントをご紹介します。
著作権が該当する著作物
チラシ制作で写真やイラストを使用することはごく一般的ですし、目を引くチラシにするためにも重要な要素となります。しかし以下のものには著作権があるため、扱う際には注意が必要です。- 写真
- イラスト
- キャラクター
- キャッチコピー
- ロゴのデザイン
- チラシデザイン
- チラシ内の文章(商品の説明など)
インターネットの写真や画像には要注意!
インターネット上にはたくさんの写真やイラストなどの画像が掲載されています。その中から自社のチラシのイメージに合ったものを探すことは簡単かもしれません。しかしインターネット上に掲載されている作品すべてには著作権があるため、使用する際には注意が必要です。
インターネット上の画像を使用するためには、次のような選択肢があります。
- 「フリー素材」と書かれているものを使用する
- 有料の画像サイトで購入する
- 著作権利者に連絡し使用許可をとる
誰でも自由に利用できるとされている「フリー素材」であっても、商用に使用することはNGの場合もあります。商用目的で使用するときには、その画像が商用利用可であるかを確認しましょう。また画像の使用は可能であっても、画像を加工することはNGの場合もあります。それらの条件は著作権利者によって異なるので、事前によく確認しておきましょう。フリー素材であっても、撮影者名や取得元情報など使用元を掲載するとより安心です。
キャラクターの二次創作もNG
キャラクターを無断で使用することはNGですが、キャラクターを真似て自分で描く二次創作も、著作権法ではNGとされています。
キャラクターの一部だけの改変や、特徴が分かるものを使用するだけでも著作権侵害に当たる可能性があるので、チラシに使用するのは避けましょう。
また有名なキャラクターを使用する場合は著作権は創作者だけでなく、企業にも使用権がある場合があります。そのためキャラクターを使用する際には、それらの複数の著作権者に確認をとる必要があります。
チラシの文章にも要注意!
写真やキャラクターだけではなく、文章も著作権の対象物となるため注意を払いましょう。
一般的な会話に使われるフレーズや、「いらっしゃいませ」などのような商用によく使われるような表現は、著作権の対象から外れます。
しかし商品の説明文など、他者が書いたものをそのまま無断転載するのは著作権侵害に当たります。どうしても使用したい場合は引用しましょう。
著作権法を違反するとどうなる?罰則はある?
著作権を侵害すると、民事上と刑事上の罰則が与えられる可能性があります。どのような罰則があるのでしょうか。
民事上の罰則
著作権の権利者は、権利を侵害した者に対して次のような請求ができます。
- 侵害行為の差止請求(権利を侵害したチラシの配布中止・廃棄、デザイン等のデータの廃棄など)
- 損害賠償(権利者が被った損害に対する賠償金の支払いなど)
- 不当利益の返還請求(制作したチラシによって生じた利益の返還など)
- 名誉回復措置(訂正記事の制作、謝罪広告など)
これらの請求に対し侵害者側が適切な措置を行わない場合、民事裁判における使用差止請求や損害賠償請求などを行うことができます。
刑事上の罰則
刑事手続での罰則には、以下のようなものがあります。
- 「著作権法の権利侵害罪」著作権法119条1項より、10年以下の懲役、および1,000万円以下の罰金のいずれか、あるいは両方が科せられます。
- 侵害者が法人であった場合、著作権法124条より、3億円以下の罰金刑が科されます。
チラシでよくある著作権トラブル事例
チラシは身近な販促ツールですが、気づかないうちに著作権を侵害してしまうケースが少なくありません。実際にどのようなトラブルが起きやすいのか、トラブル事例を紹介します。
他社のチラシデザインをそのまま模倣する
チラシのデザインには創作物としての著作権があります。「デザインが素敵だから」と、他社のチラシをほぼそのまま模倣してしまうのは、著作権侵害に当たるのでやめましょう。
インターネット上の写真を無断で使用する
インターネット上の画像は基本的に誰かの著作物であり、無断利用は著作権侵害にあたります。そのため無断で使用するのはNGです。
アニメキャラクターを載せて配布する
子ども向けのイベントやキャンペーンで、人気アニメやゲームのキャラクターをチラシに載せる例があります。しかし、キャラクターには著作権や商標権があり、権利者の許可なしで使用することはできません。特に商用利用では大きなトラブルにつながりやすいのでやめておきましょう。
著作権トラブルを防ぐためのチェックリスト
著作権トラブルが起きてしまうと、「知らなかった」では済まされないケースもあります。あらかじめトラブルが発生しないように、次のことをチェックしておきましょう。
- 使用する素材の「利用規約」を事前によく確認しておく
- チラシに使用する画像などは、商用利用可のフリー素材を選ぶ
- 所有者が不明なものは使用しない
- オリジナルの写真やイラスト、文章などを積極的に使う
- 不安な場合は制作会社や専門家に確認する
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