「ポスティング×QRコード」で反響アップ!あえて紙が効く理由
投稿日:2025.12.01
NS広告や動画広告など、私たちの周りには常に広告があふれています。しかし多すぎる広告に消費者は疲れ、心が動かなくなっている現実も。そこで近年、紙媒体が見直されています。ポスティングとQRコードを掛け合わせた、効果的な販促方法を解説します。
「記憶に残る」のは、画面ではなく“紙の質感”
スマートフォンの画面上で見る広告とポストに届いたチラシ、どちらが印象に残るでしょうか。この問いの答えとして、多くの調査で「紙の方が記憶に残る」という結果が出ています。
その理由のひとつが、「五感で触れられる」という点です。紙には質感、重さ、手触り、インクのにおいなど、スマートフォンの画面にはない「情報の厚み」があります。人は目だけでなく、手で触れた情報をより強く記憶する傾向があるため、紙のチラシは心理的にも印象に残りやすいのです。
また紙の広告は、「受け取りを拒否されにくい」ことも大きな特徴です。スマートフォンの広告はワンタップで閉じられますが、ポスティングチラシは自宅のポストに直接投函するため、一度は必ず手に取ってもらえます。そしてその一瞬の接触で、写真やキャッチコピーのインパクトから印象に残る可能性が高まります。
さらに紙は「保存性」も高いメディアです。チラシは捨てない限り手元に残るため、何度も見返してもらえるチャンスがあります。チラシに関心がある人であれば机の上に置いておいたり、冷蔵庫にマグネットで貼っておいたりするでしょう。
このように「あとで見返せる」という特性はデジタル広告になく、紙媒体ならではの強みとなります。
特に飲食店や美容室、塾やクリーニング店などの地域密着のビジネスにとっては、こうした生活導線の中での再接触が成約に直結します。 そのため近年「紙媒体の広告」、つまりポスティングが見直されているのです。
中小企業こそ、紙で「地域との距離」を縮めよう
全国展開する大手企業とは違い、中小企業にとって最も重要なのは「地域との信頼関係」です。そのためには地域の住民に自社のサービスを知ってもらい、親近感を持ってもらうことが欠かせません。ポスティングチラシは、まさにその信頼づくりの第一歩となります。
例えば地域の飲食店であれば「地元の食材を使った新メニューのお知らせ」、リフォーム業者であれば「近隣の施工事例紹介」など、身近な話題を発信できます。地元の人に「この会社、うちの近くにもあるのだ」と親近感を持ってもらうことが、来店や問い合わせにつながります。
さらに、紙のチラシは「誠実さ」や「安心感」を伝えることにも効果を発揮します。インターネット上の情報は匿名性が高く、「本当に信頼できるのか分からない」「いざというときに対応してもらえるかわからない」という不安を持たれがちです。
一方で住所・電話番号・顔写真入りの紙のチラシには、実在する会社であり、なおかつ場所が分かるという安心感が伝わります。「所在地が近所だからこそ、なにかあったときでもすぐ対応してもらえるだろう」「この人たちにお願いしてみよう」と思ってもらえる温度感は、デジタル広告では再現できません。
「紙×QRコード」で反響率をさらに高める
とはいえ、紙だけで完結する時代でもありません。
現代の消費者は、チラシを見たあとにスマートフォンで検索して詳細を確認するのが当たり前となっています。つまり「紙」と「デジタル」の橋渡しができる設計こそが、これからのポスティング成功のカギになります。そしてその中心となるのが「QRコード」です。
QRコードをチラシに掲載することで、ユーザーはワンタップでオンラインへアクセスできます。
問い合わせフォームや公式LINE、予約ページやGoogleマップなど、目的に合わせて誘導先を工夫すれば、反響率を大きく高めることができます。また逆に、SNS広告を見た人にエリアを絞って再度チラシ配布するのも効果的でしょう。
【QRコード活用の具体例】
飲食店:QRコードからメニュー表・ネット予約ページへ誘導
不動産会社:物件一覧ページや動画内見へリンク
美容室・エステ:初回限定クーポンをLINE登録特典として配信
学習塾・スクール:体験申込フォームへ直結
「紙を見て、スマートフォンで調べてから行動する」という流れは、現代人の行動習慣のスタンダードになっています。しかし自分で検索するには手間と時間がかかるため、「気になるけど、あとで検索しよう」と忘れられてしまうかもしれません。
QRコードを活用すれば、チラシを見たその瞬間にアクションを促すことができます。ワンタップで完結できる導線があるだけで、反響率は格段にアップするでしょう。
効果を高める「配置」と「見せ方」
効果を高めるには、ただQRコードを載せればよいというわけではありません。消費者の行動を促す言葉を添えましょう。
「今すぐアクセス」、「限定クーポンはこちら!」などの一言を添えることで、QRコード読み取り率が大きく変わります。またチラシの背景とQRコードのコントラストを明確にする、周囲に余白を確保するなど、QRコード自体を見やすくすることで読み取り精度も向上します。
さらに、QRコードのリンク先体験も大切です。スマートフォンで開いた瞬間に特典や申し込みボタンが見える構成にすることで、離脱を防ぎ、反響率を高められます。実際に飲食店のチラシで、「QRコードから予約でドリンク1杯無料」と掲載したところ、アクセス数が従来の3倍に増えたという事例もあります。
「紙」と「デジタル」のいいとこどりが販促の新定番に
ポスティングチラシはただ情報を伝えるだけでなく、「手に取ってもらう」「印象に残す」「行動を促す」という一連の流れを作れる強力なツールとなるでしょう。
そこにQRコードを組み合わせることで、チラシは「アナログ」から「デジタル」へと進化します。紙とデジタルのどちらか一方に偏るのではなく、両方の強みを活かすこと、それがこれからの地域ビジネスの販促に求められる戦略です。
「紙のあたたかみ」と「スマートフォンの利便性」、この2つを融合させることで、消費者の心に情報が届きやすくなり、確実に行動へ促す効果を発揮するでしょう
QRコードが、ポスティングを再び主役にする
ポスティングは一見、昔ながらの手法に見えます。しかし、「紙の強みを最大限に活かしつつ、デジタルへ自然につなぐ」ことで、現代の広告戦略の中でも十分に戦えるメディアへと進化しています。特に中小企業や地域密着型の店舗にとって、
紙チラシは「顔の見える広告」としての信頼構築に欠かせない存在です。そしてQRコードを添えることで、オンラインでの接点や顧客データ収集まで広げることができます。デジタルがあふれる時代だからこそ、人の手に届く「紙」の力を見直すこと。それが、地域の中で選ばれ続ける企業への第一歩となるでしょう。
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