2025年5月の記事一覧
広告効果を高めるキャッチコピーの作り方＆7つのテクニック
チラシはまず見てもらうことが大切ですが、関心のない人に興味を持ってもらうにはどうしたらよいのでしょうか。そこで活用したいのがキャッチコピー。見ている人の関心を引き、チラシの印象を強くするキャッチコピーの作り方を解説します。
キャッチコピーとは？意味と役割
キャッチコピーとは企業などの宣伝活動のなかで、商品やサービスの魅力を短い言葉で表現した言葉のことをいいます。
キャッチコピーは見ている人の関心を引くだけでなく、商品の魅力を伝え、購買意欲を喚起させる目的があります。そのためにはターゲットのニーズや心理を理解し、読み手の感情を動かせるものであることが重要です。
驚きがある、シンプルである、かっこよさや面白さがあるなど、何かしらの要素を際立たせたキャッチコピーは記憶に残りやすくなります。
「読みたい」と思わせるキャッチコピーの作り方
一目で関心を引くことができる、「読みたい！」「自分に関係がある！」と思ってもらえるキャッチコピーはどのように作れるのでしょうか。魅力的なキャッチコピーの作り方を解説します。
ステップ1.ターゲットを明確にする
キャッチコピー作りにおいて何より大切なのが、「誰に向けてメッセージを発信するのか？」ということです。ターゲットが明確でなければ、読み手の心に響くキャッチコピーを作ることはできません。
「どんな人ならこの商品がほしくなるのか」「どんな人に読んでほしいか」「どんな状況で商品を使用するのか」などを考え、ターゲット像を設定します。
性別や年齢、職業や家族構成、趣味嗜好・性格など、できるだけ詳しくターゲット像を絞り込みましょう。
想定するターゲットによっても選ぶ言葉は変わってきますし、ターゲット像を明確にすることによって、より心に響くキャッチコピーをつくることができます。
ステップ2.ターゲットの悩みやニーズを書き出す
人は「悩みを解決したい」「欲求を満たしたい」というとき、行動を起こしやすくなります。そのためターゲットはどんなことに悩んでいて、どんなニーズがあるのかを深掘りする必要があります。
「誰が」「何を」「どうしたいのか」を意識し、ターゲットの悩みやニーズを書き出しましょう。自分がターゲットになりきり、どんな不満や不便さを感じているかを想像するとわかりやすいかもしれません。
悩みやニーズが思いついたら、とにかくたくさん書き出しておきましょう。のちにキャッチコピーをつくるうえでヒントになってきます。
ステップ3.商品の特徴をリストアップ
ターゲットの悩みやニーズを想定したら、自社の商品・サービスの特徴をリストアップします。他社にはない強みやポイントなど、差別化できるポイントを洗い出します。
（例）
価格：どこよりも安い
品質：品質が高い
技術：他社にはない技術がある
利便性：使い勝手がよい、一つで3つの使い方ができる
デザイン性：おしゃれ、洗練されている
ステップ4.ターゲットにとってのベネフィットを書き出す
特徴や差別化できるポイントを書き出したら、その商品はターゲットにとってどんなベネフィット（恩恵）があるかも書き出しましょう。（例：便利である、快適になる、安心できるなど）
これらの特徴を書き出すことで、消費者はどのような感情・状態を得られるのが想像しやすくなり、より心に響くキャッチコピーになります。
ステップ5.キャッチコピーを考える
いよいよキャッチコピーを考えるステップです。
書き出したターゲットの悩みや課題と、商品・サービスの強みを結び付けていきます。
「自社の商品を使用することで、あなた悩みが解決します」「自社の製品でこのように変化があります」ということをキャッチコピーとして伝えましょう。
大切なのは、消費者が得られるであろうベネフィットを具体的に伝えることです。どのような感情になるのか、どう変化するのかなどを想像できるキャッチコピーを目指しましょう。
キャッチコピーの効果を高める7つのテクニック
実際にキャッチコピーを作る際に、人の関心を引きやすくするテクニックをご紹介します。
1．具体的な数字を入れる
キャッチコピーの中には、なるべく数字を入れるようにしましょう。具体的な数字を入れることで、説得力がグッと増します。
「自社自慢のヒット商品！」とアピールするよりも、「〇万個売り上げたヒット商品！」「販売実績ランキング1位獲得！」のように数字をいれたほうが、より関心を引きやすくなります。
2.限定性を持たせる
「今だけ！期間限定」「先着〇名様限り」のように、限定性をアピールすることも効果的です。興味を持っている人にとっては、「今しか手に入らない！」と購買行動の背中を押すきっかけになります。
3.ハードルの低さをアピールする
人は「難しそう」「大変そう」と感じると、行動に移しにくくなってしまいます。そのためいかに手軽にできるか、簡単さをアピールすることが効果的です。
「たった1日５分だけ」「すきま時間で完了」など、ハードルの低さをアピールすることで「自分にもできるかも？」と興味をもってもらいやすくなるでしょう。
4.意外性をアピールする
一般的な常識を覆すような、意外性のあるワードを盛り込むことで、インパクトのあるキャッチコピーになります。インパクトのあるキャッチコピーは記憶に残りやすくなります。
（例）
「実は〇〇だった！あなたは大丈夫？」
「まずい！！でも飲みたくなる〇〇」
5.ベネフィットをイメージさせる
消費者は、その商品・サービスを購入することで、どのような効果が得られるのかということに最も関心があります。そのため購買行動することで得られるベネフィット（恩恵）をイメージさせるキャッチコピーを考えましょう。
（例）
「料理の時間が30分時短できる調理家電」
「塗るだけでリフトアップ！10歳若返る美容液」
6.第三者の評価を入れる
著名人やブランド公認など、第三者からの評価を盛り込むことで信頼性が増す効果があります。「有名な〇〇さんも愛用！」「皇室御用達の一品」と言われると、「そんなにすごい人も認めた商品なのだ」と安心感を与えることができます。
7.オノマトペを使う
「ふっくら」「つやつや」「もちもち」など、オノマトペ（物事の状態を音や声で表す手法）で表現すると、商品の魅力が伝わりやすくなります。
オノマトペには擬音語（ドキドキ・ザーザーなど）、擬声語（ワンワン・クスクスなど）、擬態語（テクテク・スベスベなど）の種類がありますが、オノマトペを使用することで、見ただけでは伝わらない質感や体感などをイメージさせやすくなります。
キャッチコピーを作るうえでの注意点
キャッチコピーを作るなかで、気を付けたいポイントがあります。自分の作ったキャッチコピーが該当していないか、チェックしてみましょう。
・誇大表現をしていないか
関心を引こうとするあまり、事実とは異なることを書かないように注意しましょう。
「絶対に効果があります！」「必ず治ります！」などの過大な表現や、根拠がないことを書いてしまうと、「景品表示法違反」や、「薬機法違反」に触れるおそれがあります。
・短文でまとまっているか
キャッチコピーは20文字程度、長くても40文字程度に収まるように考えましょう。あまりにも長いコピーの場合、読む気を失わせてしまいます。一目見て理解できるよう、短文でリズムよくまとめましょう。
・分かりやすい表現であるか
面白さや意外性を追求するあまり、何についてのキャッチコピーなのか分からなくなっていませんか？読み進めてみないと何の広告か分からないようなキャッチコピーは、途中で読んでもらえなくなってしまう可能性があります。
パッと見て情報がすぐに伝わる、分かりやすいキャッチコピーを意識しましょう。
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広告効果を高める写真選びとは？チラシ作りのヒント
チラシ作りにおいてどんな写真を使用するのかということは、広告の反響を大きく左右する重要なポイントとなります。広告効果を最大限高めるための写真選びや撮影方法のヒントをご紹介します。
広告における「写真」の重要性とは？
写真を使用しなくても魅力的な広告は多くありますが、情報を伝えるという点において写真には多くのメリットがあります。人はチラシを手に取ってから約3秒で「いる・いらない」を判断しているといいます。その数秒の間に何の広告なのかを伝え、興味を持ってもらわなければなりません。
人は情報を認識する際、80%以上を視覚から判断しているというデータがあります。そのため写真を使うことで文章よりも早く、的確に「何の広告なのか」を伝えることができます。
また文章は読み手によって、イメージするものが異なる場合があります。しかし写真があることにより、誰でも同じものを認識することができます。
例えばレストランのメニューを紹介する場合を考えてみましょう。
「ハンバーグ〇〇ソース仕立て 〇〇野菜を添えて」と書かれても、ハンバーグの大きさはどのくらいなのか、ソースはどんなものなのか、野菜とハンバーグとのバランスはどのくらいなのかなど、明確なイメージできません。しかしメニューの写真があることで、瞬時にどのようなメニューなのかを伝えることができ、味も想像しやすくなるでしょう。
わかりやすく情報を伝え、関心を引きやすい広告にするためにも、ぜひ写真を取り入れてみましょう！
写真を選ぶときのポイント
魅力的な広告にするためには、どのような写真を選んだらよいのでしょうか。選ぶ写真のポイントを解説します。
・フリー素材は使わない
フリー素材はコストをかけず、手軽に使用することができます。しかしその写真は、ほかの広告でも使用されている可能性があるということに気を付けなければなりません。仮に同業他社の広告と写真が同じになってしまった場合、自社広告のオリジナリティが薄くなってしまいます。そのためなるべく自分で用意したオリジナルの写真を使用するほうがベターです。
・商品のベネフィットをイメージできる写真であるか
商品そのものの写真を載せることはもちろん大切なのですが、それだけでは読み手の心に響きにくいでしょう。実際に人が商品を使用している写真や、商品を使用した結果どうなったのか（喜んでいる、癒されているなど）を表現している写真を選ぶとよいでしょう。
例えば化粧品の場合、商品を使用して若々しく変化した人の様子、もしくは効果が出て喜んでいる様子の人の写真を使うと、「自分もそうなれるかな」と自分事としてイメージしやすくなります。
また観光地の広告の場合、景色や特産物だけでなく、家族や友人同士で楽しそうに訪れる人の写真を使用するとよいでしょう。自分も「行ってみたい！」という気持ちを喚起させることができます。
このように消費者の心理に寄り添った写真にすることで、商品から得られるベネフィットをイメージしやすく、印象的な広告となるでしょう。
・商品のイメージに合った写真であるか
広告の写真を選ぶ際に、広告内容の雰囲気に合ったものであるかを考えましょう。例えば子供向けのイベントの場合、明るくポップなイメージの写真にするとターゲットに興味を持たれやすくなります。また大人向けのコンサートイベントの場合は、シックで落ち着いた、高級感のある写真にするとよいでしょう。
あらかじめどんな雰囲気の広告にするのかを決め、広告を見るターゲットの年齢層や商品・サービスの内容とズレがないよう意識して写真を選びましょう。
写真を自分で撮るときのポイント
広告の写真はできればプロに依頼したいところではありますが、コストをあまりかけられない場合など、自分で撮るという選択肢もあります。自分で撮るときよりよい写真にするためのポイントを解説します。
・自分で撮った写真をレタッチする
最近ではスマートフォンのカメラでもきれいな写真を撮ることができますが、色調補正や美肌補正などレタッチすることで、より見栄えのよい上質な写真にグレードアップすることができます。
・写真の端が見切れないように注意
チラシなど印刷物の場合、トリミング加工時に写真の端が見切れてしまうことがあります。写真の印象を崩さないためにも、端が見切れることを考えながら構図を意識して撮りましょう。
・写真の解像度に注意
スマートフォンなどで自分が撮った写真の場合、写真の解像度が低いケースがあるので注意が必要です。写真は画素と呼ばれる点が集まってできており、画素が1インチ四方に何個あるのかを示した数値のことを解像度と呼びます。解像度が低いと画像の鮮明さや細かさを表現できず、印刷時にぼやけてしまったり、モザイクがかったような仕上がりになってしまったりします。そのような画像を使用すると、広告自体のクオリティが低く見えてしまうので要注意。
一眼レフカメラを使用するなど、なるべく解像度の高い写真を使用するようにしましょう。
・天候のよいロケーションで撮る
スマートフォンなどで撮影する場合でも、よく晴れた日に撮影することできれいに撮れる場合もあります。光量の多いロケーションを意識して撮影しましょう。
・フォーカルポイント（主役）をはっきりさせる
写真の構図で気を付けたいのは、「何を見せたいのか」を明確にすることです。主役が分かりにくいと、見た人が何の広告か迷ってしまいます。何をメインにするのかを決め、主役を意識した構図を心がけましょう。
・ 三分割法を活用する
三分割法とは、画面を縦横3分割にして、その交点に主役を置くとバランスが良くなるという撮影方法です。見る人の目線が自然と流れる構図となっているので、被写体のバランスがよい印象的な写真に仕上がります。
・余白を活かす
主役の周りに余白（＝空間）を取ると、洗練された印象になります。その余白にテキストやロゴを入れることを見越して、スペースを空けて撮影してもよいでしょう。
・角度にこだわる
写真を撮るとき、角度にもこだわると印象的な写真を撮ることができます。 カメラを構える角度には、上から撮る「ハイアングル」、被写体に対して水平に撮る「水平」、下から撮る「ローアングル」があります。どの角度から撮ると商品の魅力を最も引き出せるのかを考え、工夫してみるとよいでしょう。
・色のバランスを意識する
写真全体の色味が整っていると、統一感のある洗練された写真に仕上がります。主役と背景のコントラストも意識するとよいでしょう。
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